ここに掲載するエッセイは、国内外のフィールドで活動する研究者や実務者が執筆したものです。
そこには、訪れた土地での風土や人びととのさまざまな出会いのなかで、感じたこと発見したこと発想したことなどが描かれ、研究や実践活動を論文などには掲載しきれないみずみずしい感性があります。

エッセイのタイトルの「フィールドで出会う風と人と土」にも強い想いが込められています。
「風と人と土」は、風土という言葉からきています。風土とは、長い年月にわたり織なされてきた人々の暮らしとそれを取り巻く自然や森羅万象との関わりやそのあらわれです。そして、この二文字の間には「人」が隠れています。それが「風と人と土」なのです。また、「フィールド」は、私たちにとって、学びの場と機会に満ちています。訪ねる土地は学校そのものです。そこに住まうお爺さんもお婆さんもおじさんもおばさんも、そしてこどもたちも私たちの先生です。
これらの記事は、さまざまな土地で出会った人びとと交流する中で形づくられました。(エッセイ第4巻から抜粋)

このページを「暮らしのモンタージュ」のHPに設けたのは、私たちの想いや感性や発見をより多くの人びとと共有したいためです。
読み手の皆さんとこれらを共有できる空間になり、そこから始まる交流が、新たに出会うフィールドであり「風と人と土」になることを願っています。

田中 樹
摂南大学・教授
ベトナム・フエ大学名誉教授
任意団体「風人土学舎」代表
一般社団法人「暮らしのモンタージュ」理事

田中樹、宮嵜英寿、石本雄大編
『エッセイ集 フィールドで出会う風と土と人5』

発行:総合地球環境学研究所、2020年4月30日

2017年3月(第一巻)、2018年2月(第二巻)、2018年3月(第三巻)、2019年3月(第四巻)を刊行したエッセイの続巻です。
今回も、さまざまな専門分野をもち国内外のあちこちに出かけて、言葉をはじめ文化や習慣の違いに戸惑いながらも、そこに暮らす人々との関わりを大切にする研究者(執筆者)らの温かいまなざしに満ちた記事が集まりました。またフィールドワークにおいて撮影された数々の写真は、調査の様子や、そこにある生活風景、景観をリアルに伝えてくれます。研究の現場で触れた感性を読み手の皆さんと共有したいと思います。

田中樹、宮嵜英寿、石本雄大編
『エッセイ集 フィールドで出会う風と土と人6』

発行:摂南大学、2021年3月31日

終息の兆しをみせないコロナ禍の中、エッセイの第6巻を作成しました。国内外のフィールド研究に取り組んできた執筆者の多くは、思うように活動を進められずに忸怩たる気持ちを抱えていますが、その一方で、次の飛躍の機会に備えてじっくりとバネに力を蓄えています。それは、フィールド研究者の特性であり、求められる資質なのかもしれません。今回も読み手の皆さんとさまざまな想いや現場の感性を共有したいと思います。来年には、大きく跳躍することを期して。


田中樹、宮嵜英寿、石本雄大編
『エッセイ集 フィールドで出会う風と土と人3』

発行:総合地球環境学研究所(IS研究『アフロ・アジアの脆弱環境地域での「貧困と環境荒廃の連鎖」の抑制に向けた実践的アプローチの創発と展開』成果物)、2018年3月22日

2017年3月(第一巻)、2018年2月(第二巻)に刊行したエッセイの続巻です。プロジェクト研究に関わった方やアフリカやアジアのフィールドで出会った研究者らからの寄稿です。研究の現場で触れた感性を読み手の皆さんと共有したいと思います。

田中樹、宮嵜英寿、石本雄大編
『エッセイ集 フィールドで出会う風と土と人4』

発行:総合地球環境学研究所(IS研究『アフロ・アジアの脆弱環境地域での「貧困と環境荒廃の連鎖」の抑制に向けた実践的アプローチの創発と展開』成果物)、2019年3月31日

2017年3月(第一巻)、2018年2月(第二巻)、2018年3月(第三巻)に刊行したエッセイの続巻です。今回も、さまざまな専門分野をもち国内外のあちこちに出かけて、そこに暮らす人びととの関わりを大切にする研究者(執筆者)らの温かいまなざしに満ちた記事が集まりました。研究の現場で触れた感性を読み手の皆さんと共有したいと思います。


田中樹編
『エッセイ集 フィールドで出会う風と土と人』

発行:総合地球環境学研究所「砂漠化をめぐる風と人と土」プロジェクト、2017年3月15日

「フィールド」は、私たちにとって、学びの場と機会に満ちています。訪ねる土地は学校そのものです。そこに住まうお爺さんもお婆さんもおじさんもおばさんも、そしてこどもたちも私たちの先生です。アフリカやアジアのさまざまな土地で出会った人びとと交流する中で形づくられた発見や想いをエッセイとしてまとめました。

田中樹、宮嵜英寿、石本雄大編
『エッセイ集 フィールドで出会う風と土と人2』

発行:総合地球環境学研究所(IS研究『アフロ・アジアの脆弱環境地域での「貧困と環境荒廃の連鎖」の抑制に向けた実践的アプローチの創発と展開』成果物)、2018年2月5日

2017年3月に刊行したエッセイの第二弾です。アフリカやアジアの山や海や村落や都市でフィールド研究をしている研究者らが、食べ物、家畜、芸術、自然、生業(なりわい)、あそびなど十人十色な記事を書きました。そこには、風景や暮らしとのさまざまな出会いや発見、物語、想いがあります。そして、私たちは、このエッセイを、これらと読み手との新たな出会いの場と機会にしたいと考えています。